MDレコーダーKENWOOD DMF-7003の修理というか、ふらっと開けて抜いて差してガチャガチャ。その2 [ジャンクオーディオ]

しばらく見当がつかなくてドフ置きしてましたが、ふと思い立って開けてみることにしました。
「メカへの接続フラットケーブルを抜いてみたらDAC機能が使えるかもしれない?」と。他の方のブログを拝見してるとサービスマンの方が「ケーブルの接触不良って結構あるんですよねえ」と語っていたというのを読んでちょっと試してみることにしたんで。これで治れば楽ですものね。(笑)

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メカから繋がっている右の2本(2枚?)のフラットケーブルがそれです。特にロックはなく、抜くだけです。変形させるとあとが面倒なので慎重にまっすぐ抜きます。電源ON。(抜いたケーブルは絶縁しておきましょう)妙な表示ではなくなりました。震える手で電源OFFにして手近な機器とデジタル接続します。再び電源ON。inputをMonitorに。機器の再生もON。

レベルメーターが振れました!とりあえずDACとしては使えるようです!

ふたたび電源をOFFにしてケーブルを刺し直してみます。電源ON。…なんかメカから音がしました。黒い鉄板を外しつつ側面のギヤを回してみます。前よりも動く範囲が大きくなったような…。カチャッと音がして表示が「NO DISC」になりました。メカの位相が狂うとまた面倒なことになりますから慎重に鉄板を組み直します。DISCを入れてみます。キュイッと音がして吸い込まれていきました。「001 0:00」表示が。PLAYボタンを押すと

レベルメーターが振れました!再生もOKのようです!

メカの眠気覚ましもしましたが、不動原因は「フラットケーブルの接触不良」でした。

表題の「ふらっと開けて抜いて差してガチャガチャ」はこのことを意味してたわけです。
まるでパソコンのケーブルの抜き差しみたいですが、この手の機器も中にはマイコンが入ってたりしますからそういうのも関係してたのかもしれません。天板にスリットが入っていて基板がけっこう汚れていたので接触不良もありだったかもしれません。
肝心の音を聴いてみました。アンプとの組み合わせもありますが、どっしりしつつ細かいニュアンスも出て好みの音です。他の機器で昔録音したDISCを再生してこれですから、D.R.I.V.Eが24bit仕様で搭載されている本機は、録音再生してみるとどうなるんでしょうね?
ちなみにこのブツはフルサイズのDMF-7020と中身はほぼ同じ。7020は五千円以下ではまずお目にかかれないのでこっちのほうがお買い得だと思います。もっと言うと7002はDM-7090と、70002SはDM-9090と中身はほぼ同じです。7020と9090は音質評価もメカの耐久性も高かったので、もし見かけられたら7002Sか7003を入手されるのをおすすめします。
それにしても念願のKENWOODハイエンドMD系の音が聴けて感激です!
音質は予想通りで感無量。さあ、これからなに聴こうかな?

それにしても7020や9090には天板にスリットがないのにこれにはあるって…?まあいいか。(汗)

またね。


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MDレコーダーKENWOOD DMF-7003の修理というか、ふらっと開けて抜いて差してガチャガチャ。その1 [ジャンクオーディオ]

「MDが入っていきません」ジャンクで2000円ほど。近年はこのあたりも高騰していますのでまずまずのお値段。ちょっとばっちいけど、これ個体数が少ないんですよね。確保。チェック台で電源を入れてみます。表示が暗い暗い。でもこれ個体数が少ないんですよ。お買い上げ。
自宅に帰ってまず天板を入浴させます。傷は消えませんが汚れは落ちてきれいに。前面・背面・底面は「赤ちゃんのおしりふき」(笑)で清掃。そこのあなた、馬鹿にしてはいけませんよ。これが一番無難に(塗装や印字にダメージを与えず)綺麗にできるんです。それになんせそもそも「おしりふき」ですから、肌にも優しい。
ばっちかった筐体がきれいになりました。前面・背面は傷もなく新品のよう。
いつもは「きれいにする前に直そうとすると成功する」というジンクスみたいなものが自分なりにあったんですが、今回は体が勝手に筐体を清掃し始めてました。それだけ汚かったんでしょうね。
改めてプラグを刺してみます。「STANDBY」表示が出ました。

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お店の時よりいくぶん明るく見えます。あそこは多分照明が眩しすぎたんでしょうね。電源を入れてみます。…数秒したらトラック表示が。同時にサンプリング周波数表示が。おかしい。説明書をDLして読んでみたら同時に点灯はしなさそう。しかもディスクは入っていません。
「入っていかない」ディスクを入れてみます。確かに入っていきませんね。側面のギアを回しながら奥まで押してみますがメカは無反応。まあ、最低DACとして使えたらいいです。(24bitDACです)同じメカ持ってるし、換装しようとしたらできます。
というわけでCDPのディジタルアウトと繋いでDACモードにしてみます。メーターが振れません。接続は正常。何度かMONITORモードのスイッチを押すとメーターが振れました。ただし振れきっています。音を聴いてみると「ザーーーーーー」。うーんどうしようかな?
つづく。

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500円で買ったジャンクを500円で修理。13年前の今日はこのブログの開設日。記念でもないんですがPioneerのDV-610Vと410V。 [ジャンクオーディオ]

奇しくもそういうことだったんです。忘れてました。(爆)見てる方もいくらかおられます。重い腰を軽くして頑張りたいと思います。
さて先日予告だけしたDV-610Vと410V。ことの発端はSACD対応の610の動きが怪しくなったことから始まります。購入した当初から「動きません」のジャンクで、ピックアップを行ったり来たりさせてるうちに治ったもの。数年放置してるとまた症状が。再生できてもいきなり停止します。または固まって操作を受け付けません。(電源OFFは可能)状態の悪い盤がかかりやすいブツなので、治しておきたい。
また行ったり来たりをしてみますが、思わしくない。レールにセラミックグリスをすこーし塗ってまたやってみますがダメ。しまいにはディスクを入れると高速回転して止まらなかったり、NoDiscとでておしまいだったり。
こりゃダメだ、ってわけでドフに下位機種の410が縦になって売っていたので、チェックコーナーで動作良好なのを確認して購入。税別500円。そういえば610も購入は税別500円。奇しくもベースとドナーは同じ価格だったわけです。
「DVD再生しましたが音がすごく割れます」のさらに下位機種の310Vも税別300円でしたが、大事をとって高い方にしました。(笑)メカが違う場合もあるのでね。


帰宅しました。さっそくそれぞれ開けて見ます。基盤を比較。メカは同一です。
左右基盤。端子の配列や数、コンデンサの実装が違いますね。チップは同じ。それぞれ上が610。

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ということでSACD、DVDオーディオを再生可否はファームで行ってるようですね?
修理というかメカの置き換えは右の基盤の3ヶ所のフラットケーブルを外して行います。やたらと白いケーブルの本数の多いコネクターの隣の2つと、さらに左の何故か斜めに実装されているのと。

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ロックはされてないので抜くだけです。静電気に注意。
ほかは外したかったら外してもいいですが、要らないことをすると後で面倒なことになりますのでおすすめしません。やることはなるべく少なく。これがジャンク修理の基本。
メカは4ヶ所ネジでとまってるだけです。先日の東芝機に比べるとなんと楽なことか。たしかあれは12本外す必要が…。ツメ4ヶ所でとまっているフロントパネルを外して交換します。ケーブルが付いてきますが、抜かないで対処。さっき言ったみたいにやることは少なく。3ヶ所のフラットケーブルは端子に垂直に刺していきましょう。これが実は一番の難所かな。
テストしてみます。良好ですねー。ディスクの認識も早くなっていい感じです。成功!
外したメカは410の方に移植しました。ちなみにとめてたネジのワッシャーの直径が違いました。音質重視で610に良さそうな方を。
さて410の方ですが、早送り早戻しをディスクの先頭から終端まで10回程度行うと馴染んできたのか再生良好になりました。そもそも音飛びなんかは全くしてなくていきなり止まるといった感じだったのでピックアップ自体は大丈夫だったようです。ちなみにレールには当初何も塗られていませんでした。塗り過ぎは良くないのと、プラスチック部品がトラバースに使われてる場合は「プラを侵さない」グリスを使いましょう。

というわけでどちらも使えるようになりました。410は縦に置かれてたので、状態はあんまり良くなさそうでしたが、清掃するとけっこうきれいになりました。こういうことは結構あります。
さて話が戻って「DVD再生しましたが音がすごく割れます」のト書きのことは覚えてますでしょうか?実は410でもテスト再生しているとおんなじような事がありました。なんだろうなー? あ、そうか!
モニターに接続して設定を確認します。するとこのように。

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このブツには好みに合わせた音質調整があるのです。迫力が出たりしますが、音楽再生では支障が出たりします。音割れはこのジャンル選択の不適合だったわけです。現在はソフトで使っていますが、ペラペラの軽い筐体のわりにはけっこう重たい音が出たりして意外に思います。音質全体も悪くないです。オーディオは重いほうがを完全に裏切ります。組み合わすアンプにもよりますが、今回はA-1001だったのでその傾向が強いのでしょうか?(1001はまた紹介します)…なんか主役はどっちだったかわかんない記事になりましたね。(笑)

またね。14年めもよろしく。

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